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基幹業務の連携と統合

ERPパッケージとは、調達。生産・販売・会計、人事といった企業活動の基本となる業務をサポートする基幹系の情報システム・パッケージのことである。ERPパッケージは基幹業務を支える業務機能モジュール群から構成され、統合データベースを介して調達から販売に至るサプライチェーン上の業務の連携と統合を支援する。

 

ERPパッケージは「統合業務パッケージ」とも呼ばれており、企業はERPパッケージの中で必要とする機能モジュール(コンポーネント)を使用することができる。調達から販売までのサプライチェーンの基幹業務を通じて入力された業務処理(トランザクション)は、その場で関連する他の業務への情報として反映される。なかでも業務処理の会計情報への即
時反映がERPの大きな特徴といえる。

 

パッケージの導入時には、プロトタイプシステムを構築し、実際に端末画面で業務の流れを確認しながら、企業の環境、特性、導入目的に応じたパラメータの設定やマスタ情報の整備が行われる。また、あるべき業務の姿をめざしつつ、自社業務とのパッケージの業務機能との差異を調べるギャップ解析(フイット・ギャップ分析)により、画面や帳票などを含め、追加・変更が必要な機能が特定され、業務では対応できないものに対してシステムの追加開発(アドオンと呼ばれる)が行われる。

 

◆ERPシステムとERPパッケージ

ERPというと通常ERPパッケージ製品のことを思い浮かべる人が多いが、厳密にいうと「ERP」とは以下に述べるような経営概念のことを言う。ここでは、日本における代表的なERPの研究・推進団体である「ERP研究推進フォーラム」の定義を紹介する。

 

ERP
「企業の事業運営における購買、生産、販売、会計、人事など、顧客に価値を提供する価値連鎖を構成するビジネスプロセスを部門や組織をまたがって横断的に把握して、価値連鎖全体での経営資源の活用を最適化する計画、管理のための経営概念」

 

また、ERPの経営概念を実現するための情報基盤を「ERPシステム」、ERPシステムを具現化するパッケージ製品のことを「ERPパッケージ」と呼ぶ。