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業務と経営のスピードアップ

ERP導入の3番目のねらいとして、業務と経営のスピードアップをあげることができる。アンケート結果では直接的にスピードアップという表現は出てこないが、ERP導入のねらいの1位となった「経営情報のリアルタイムあるいは詳細な把握」のリアルタイム」という言葉に、その思いを読み取ることができる。実際、ERPを採用したある日本企業はERP導入の背景として「スピードこそ究極の競争優位」であることを挙げていた。

 

現在は、経済のグローバル化、規制緩和、技術の急速な発展により、自らのビジネス手法を変容していくスピードと環境の変化へのすばやい経営の適応力が問われている。

 

ERPでは、最新の業務情報をリアルタイムに共有、処理して、その場で業務判断に活かすことができる。業務と経営のスピード向上には、次のように伝達、処理、決定という3点をあげることができる。

 

①情報伝達スピードの向上
②業務処理スピードの向上
③意思決定スピードの向上

 

まず、①は業務で用いる情報の伝達のスピード、すなわち、情報伝達の停滞をなくして情報がタイムリーに利用部門に流れることが大切である。

 

次に、②業務処理のスピードでは、情報の転記、計算、仕訳・分類、集計といった単純な作業を自動化し、情報伝達スピードの向上と合わせて業務の待ち時間をなくす。

 

事務的な業務の待ち時間と処理時間が短縮されれば、製品の生産リードタイムの短縮、開発期間の短縮、商品の納入に要する日数の短縮、顧客からの問い合わせから回答までの時間の短縮など、業務プロセスや業務リードタイムの時間短縮につながる。そして、ひいては、コスト低減、売上の増大、お客様の満足度の向上に貢献する。

 

一方、③意思決定のスピードとは、市場や環境の変化にダイナミックにすばやく対応する「経営のスピード」そのものである。経営のスピードを速めるためには、

  • 経営者が必要とする信頼性の高い業務情報をタイムリーにマネジメントに届ける
  • マネジメントがくだした意思決定結果をすばやく現場の業務にフィードバックする

という上下両方向での仕組みが必要となる。

 

業務と情報の統合の効果も、意思決定のスピードアップに貢献している。

 

■システムの実例
生産管理システムについて