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基幹業務のコア機能中心から拡張ERPヘ

下記図は現在国内外で流通している多くのERPパッケージが標準的に備えている業務機能を示したものである。ERPには大きく括ると、会計、生産(調達を含む)、販売、人事の業務モジュールがある。

 

これらの業務機能のうち、日本の企業では、財務会計・管理会計などの会計業務を中心に、販売管理、在庫管理、生産管理、購買管理、人事管理などの諸業務にERPパッケージの適用が進んでいる。

 

また、近年のERPベンダーはいずれも次にあげるような周辺業務の機能を次々と取り込んでいる。

モジュール

サブ・モジュール

業務機能

会計システム 財務会計 総勘定元帳、売掛/買掛管理、債券/債務管理、固定資産管理、財務諸表、連結決算、与信管理、為替管理(多通貨管理)
管理会計 予算管理、原価管理、利益管理、収益性分析、ABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)、経営分析、事業計画
生産システム 生産管理 部品表管理、生産計画、MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)、スケジューリング、製造現場管理、製造実施管理、品質管理、設備管理、製番管理、JIT(Just In Time)/カンバン管理、複数拠点支援
在庫管理 入出荷管理、支給品管理、資材管理、棚卸管理
設計管理 技術情報管理、製品構成管理、図面管理、設計変更支援
購買管理 外注/仕入管理、発注管理、受入管理、返品管理、購買見積管理、購買契約管理
プロジェクト管理 予算・計画・管理
販売システム 販売管理 需要/販売管理、受注管理、販売計画/分析、顧客管理、引合管理、見積管理、出荷管理、マーケティング、販売契約管理、営業支援、請求/売上管理
物流システム 物流管理 物流所要量計画、出荷/輸送管理、輸出入管理、倉庫管理、ロジスティクス管理
人事システム 人事管理 人員配置計画、労務管理、勤怠管理、人事考課、雇用計画、教育・能力開発支援
メンテナンスシステム 給与・福利厚生 給与計算、福利厚生管理
メンテナンス管理 保守/保全管理、メンテナンス計画

1.需要予測やAPS⁴などのSCM(サプライチェーン・マネジメント)機能
2.e-プロキュアメントやe-マーケットプレイスなどの企業間取引(B2B⁵)機能
3.顧客情報管理やSFA⁶などのCRM機能
4.調達戦略や仕入先に関する情報管理を支援するSRM⁷機能
5.進捗・品質管理面をはじめ製造現場の情報化を支援するMES⁸機能

 

これらは、従来、ERPとは別に専用のソフトウェアが用いられていた領域であるが、eビジネスの発展とともに、ERPを土台(インフラ)として企業のさまざまな情報システムを統合させ、これらの周辺業務の機能をERPの延長として利用できるようにしようという概念が生まれてきた。

 

こうした概念は「拡張ERP」または「エクステンドERP(XRP⁰)」と呼ばれている。
当サイトでは、こうした概念としての拡張ERPだけではなく、パッケージ面からも、これまでのERPパッケージの領域であった「基幹業務」の機能をERPのコアと位置づけ直し、周辺の機能を含めたERPを「拡張ERP」や「エクステンドERP」と呼ぶことにしたい。