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ERPパッケージの特徴2

(3)計画・管理指向

ERPでは、統合データベースを介して企業活動全般の計数管理を充実させることができる。それぞれの業務で入力された伝票の内容は統合データベース内で有機的につながっており、国籍を超えて、部門、製品、プロジェクト、事業所、工場間、また、ファミリー企業間で、経営実績を比較し、経営資源の適切な配分を評価し、計画することができる。

 

計数管理をさらに使いやすくしているのが、「ドリルダウン」の機能である。たとえば、ERPの管理会計の画面では表示された各項目欄の詳細(内訳)を順次さかのぼっていくことができ、最後は個々の伝票レベルまで参照して、計画と実績の間に予実差が発生した原因を探ることができる。
事実ある中堅企業の社長は、自分の交際費の1つ1つまで辿れてしまうと嘆いていたほどである。

 

さらに、最近では、戦略的な意思決定を支援するべく、バランススコアカードなど、企業の多面的な経営情報を飛行機のコクピット(操縦席)になぞらえて経営者に対して一覧表示する機能など、ビジネスインテリジェンスの機能が強化されてきている。

 

 

(4)オープン&eビジネス対応

多くのERPパッケージは、マルチプラットフォームやXML¹⁶ などの標準技術を採用し、特定のハードウェアやソフトウェアとの相性に依存しないオープンなアーキテクチャーを積極的にとり入れ、ハード、ソフト両面において拡張性にすぐれた情報システムであることをうたっている。

 

関連する周辺のアプリケーションとの連携やインタフェースは、いつも構築の苦労が絶えないところだが、連携のためのツールの提供などによって、従来型の作りこみシステムに比べると容易となるように配慮されている。

 

また、ここ数年ERPベンダー各社はeビジネスヘの対応を急速に充実させてきた。Webブラウザを通じてのERPの操作や、EIP¹⁷ に代表されるような業務情報閲覧性の向上など、グローバルレベルでの情報共有を促進している。さらに、標準。オープン化の推進と合わせて、EDI、eマーケットプレイス、eプロキュアメントなど、企業間をまたぐコラボレーショ
ン業務への展開を支援している。

 

 

(5)パッケージの存在と構築・運用支援

ERPでは、従来の基幹系システムと違って、パッケージ製品という既に動作するシステムが存在しているということ自体を、大きな特徴のひとつにあげることができるだろう。

 

そのため、ERPの導入においては即座にプロトタイプシステムを立ち上げ、各業務プロセスの操作画面を実際に確認しながら、議論を進めていくことができる。またERPでは、企業環境に応じた標準的な業務プロセスが用意されており、自社の業務と比較検討することができる。

 

さらに、ベンダーによって、それぞれのERPパッケージ製品に対して独自の構築・運用のツールと方法論が提供され、教育/トレーニングプログラムやサポート体制が整備されている。

 

事例:販売管理システムLinkware